Sunday, December 4

焦点を絞る


復興支援の仕事を選んだ理由のひとつはそのダイナミズムにある。
スピード感とか、規模感とか、ある程度のコンセンサスがそろうと、どんどん動いていく実感。
緊急性が高いものだから、それなりにニーズの充足感があって、手ごたえもある。
今年は災害復興と紛争復興の二つをやって、東日本大震災のフォローも業務ですることになった。

なかなか優先順位をつけて仕事ができないのも、プライベートのあれこれも決められないのも、焦点が定まっていないからであろう。欲張りすぎて、あれもこれも悩んでいるうちに、時間ばかり過ぎていく。

東日本大震災は、緊急フェーズを抜けて、復興フェーズに入った。
復興計画が遅れている。民間や企業は待ったなし。政府はスピード感を持って対処しなければならない。未曾有の災害、マニュアルもない。過去の災害復興経験の教訓はある。まったく同じ復旧はない。元には戻れない。新しい、けれどそれぞれが将来を見通せるような、共通のビジョン、道筋が欲しい。奇抜でも妙案でもなくてもいい。それぞれの声を拾いつつ、それぞれのspaceがあるような。
国交省の大臣は、災害直後にコスト無視でできる限りの緊急支援をやるように指示した。その結果、いちはやく道路が復旧し、支援物資が届いた。次の復興支援のアクションにも期待している。

今年、新しいカメラレンズを買った。35㎜単焦点ニコンレンズ。
シンプルで軽い。ファインダーを覗きながらボケ味と構成の収まりがいいところを探しているところ。

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