Tuesday, July 8

夜明け

節目の誕生日、人に祝ってもらうには気恥ずかしいが、せっかくの日ではあるというこだわりは持っているのでと、空に一番高いところで迎えようと、7日未明の上位クラス航空券を予約した。

あと一ヶ月で本帰国が決まったところで、カブール生活最後の休暇に出ることにした。

6週間おきにもらえる特別休暇もこれが最後。規定の8日間に収まらないので、年休に切り替えた。

滅多に乗らないビジネスクラスの居心地の良さに、かえって目が冴えてしまい眠れない。
エコノミーの横3列の方がよっぽど眠れやすいと思ったりする。
地上ではすぐに酔うくせに、今宵はシャンパン+白ワインを飲んだのにもかかわらず眠れない。

窓の外には、北斗七星が見える。ちょうど飛行機と水平の高さ、窓枠いっぱい散らばる七つ星。
たくさんの星もみえる。バーミヤンで見上げた空と同様、たくさんの星と流れ星が見えた。

2年前の誕生日に決めた目標。「アフガン勤務のあと、復興支援分野で修士号を取りにいく」ということだった。開発援助の現場を直に学んでから、修士号を取りにいくことは、社会人になったときの大きな目標であった。苦手だなぁと思う人付き合いの多い業界で、くじけそうなこともあるが、人と人とをつなぐ仕事だからこその魅力が大きく感じられるようになった。

果たしてその結果・・・・。
イギリスのいくつかの大学院から受入可能通知をもらった。けれども本命は語学の条件付き。英語集中プログラムが提供された大学に入り、アメリカに交換留学までしておきながら、語学が基準点を満たしていないというのは実力不足もはなはだしく情けない話であるが、ぎりぎりまで点数が取れるよう粘っている。

会社から貰えることになった奨学金手続きの関係もあるので、いつまでも粘っているわけにはいかない。2ヵ月後の再出発までの日程を考えると、さすがに渡航手続きもギリギリ。先日受けた試験結果を最後、その結果で受け入れてもらえるところに進学しようと思う。さて、結果はいかに。

フライトアテンダントがコーヒーを淹れてくれた。並々とお替りも注がれる。少し揺れたらこぼれそうな、たっぷり。これでは、ますます眠れない。

妹が6月の母の誕生日にあわせて、懐かしいお店のケーキをお土産に、彼氏を連れて実家へ帰ったとのこと。実家はこれまで3度引越ししているが、一度目の家の思い出が一番良かった、と言っていたことがある妹。懐かしいケーキ屋はその1度目の家の近くだったと思う。母がメールしてきたそんな誕生日のエピソードが気に入った。まだ自分への報告はないが、どうやら先を越されるのかもしれない。

行動あっての結果。やってやれないことはない。来年の今ごろはイギリスである。再来年はどこにいるのだろうか。30代も実りの多い時間を創造していきたいと思う。

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