Sunday, September 30

ダブルリングノート

涼しさを超えて寒さを感じる朝晩。庭先のバラはまだ開かない蕾をたずさえ花を咲かせている。

久しぶりに自爆テロがあって、なんかいま音したよなぁ、気のせいだよなぁ、誰かのドアを乱暴に開けた音じゃないか、スルーしようかな、めんどいなぁと頭の中で逡巡しつつも、考えるより先に身体が勝手に動いて無線機持って屋上に登る。北北西の方向にモクモクとあがる煙を発見して、情報共有する。

休み明けからちょうど1週間目の朝はこんな感じだった。

9月が終わる。

5月から3ヶ月の間に目一杯仕事を続けて、最後は消化不良も起こしつつ休暇に飛び出たのであったが、自分にしか出来ないと思っていた仕事は、不在の間、同僚がしっかりフォローしてくれたりする。

組織の仕事というのは、そういうものだ。

休暇明けの今は入れ替わりに休暇に入った同僚2人分のフォローでてんてこ舞いだったりするも、妙に気力体力充実してやる気満々だったりするから、担当の専門家に「あんまり飛ばさないでね」と心配されたりする。


夏休み休暇の2週間、デリーとアグラ、東京、浜松に房総半島に行ってきた。
残りの任期を見据えての準備もあったので、いろいろな人にも会ってきた。

おっかなびっくりの小心者の旅はかなり慎重で、振り返ってみれば大した冒険もせずに、日頃培った安全サイドの旅。もう少しチャレンジするのもいいかと思ったが、周りから聞いていた評判があまりにネガティブだったので、性格上、これ以上の無理はできなかった。

ノート一杯に書きなぐるネタもなく、特に物思いに耽るネタもなくて、いつものごとく無駄に歩き回るも、無駄に広い計画都市のスケールについていけず、ただひたすらに汗をかきつつ名所巡りをしていた。

タージマハルは一人ツアーを組んだものの、無駄に頑張る必要がなかった分、余裕に観光できたが、他方でちょっと寂しかった気もする。あの無駄に人と交わる労力を惜しんでは、一人旅の楽しさは半減してしまうと、分かった気もする。時間の限られた中では、効率的なのも一つの要素ではあるんだけど。

そろそろ一人旅も飽きたなぁと思いつつ、旅先で出会う関係も楽しいし、久しぶりに日本であった友だちとの時間もすごく楽しい。一人で過ごす時間より、誰かと過ごす時間の方がずっと有意義だという思いが最近は強い。人付き合いが苦手ではあるのだけれど、人と交わるって本当に面白いなと思う。

自分の強さも弱さもすべてひっくるめて、正面から物事にぶつかっていきたい。人との交わりを積み重ねていく生き方のなかで、いろんな世界を見て、自分の言葉で表現して、自分の限界を知って、心が震えるような交わりをして、人に影響を与えられるような自分でありたいと思う。

インドのあふれんばかりの生きるエネルギーというか人間臭さみたいなものに対面して、なんとなくそんなことを感じた休暇明け。時に上半期末。

2 comments:

Anonymous said...

そんなサラリと「自爆テロ」と言われてしまうと、少々怖いですねぇ。
実際は、常に死と隣り合わせでしょうに、その中での生活は、スギタさんにとってはあくまでも日常なのだろうな、とボンヤリ考えています。

そう、何が面倒かって「人と交わること」であり、何が楽しいかって、やはり「人と交わること」なのですから、面白いものですね。

こちらは、あの異常な灼熱の夏が終わり、朝晩の風が涼し過ぎるほどの毎日です。
何をするにも良い季節! とろけていた体が、やっと人間らしく(?)固まってきました。

Bird said...

えみりさん、
どもども毎度コメントありがとさまです。
すっかりご無沙汰してました。
溶解した身体が最凝固する頃には、新しい形体ができているのでしょうか。
知らない間に妙な羽が付いていたりして。。秋風に乗って飛んでいってしまうかもですね。

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