Saturday, June 30

そしてまた陽は暮れていく

気付いたら6月が終わってしまう。
この頃の夕焼けは、カリフォルニアのではなくて、日本の秋のような空模様。なかなか綺麗だ。

最近、事務所付きのドライバーでよく話をする機会があるのだが、その中の一こま。

カブールで結婚式を挙げると、1万米ドル(感覚的には約100万円といったところ)かかると言う。

たくさんの招待客を呼んで、たくさんの食事をふるまって、盛大にやるのだとか。
披露宴で男性客と女性客が顔を合わせることはなく、ついたてのこっちと向こう側で隔てられている。

去年、事務所スタッフの結婚式に呼ばれたが、ホントに男女分かれていて、しかも花嫁の顔を一度も見ることがなかった。男性スタッフがタキシードを着込んで上気したカッコイイ表情をしていたのを確認したぐらいだった。

アフガンの婚姻では、インドのマハラムのような持参金も必要ないのだけど、とにかく披露宴のお金がかかるらしい。

「だから、僕は結婚しないんだ。」と彼は言う。「いや、金じゃないと思うよ、結婚は」と言いながらも、彼にもいろいろ思うところがあるんだろうなぁ、と、またしばらく沈黙した空気の中、車は市街を駈けていく。

1 comment:

Anonymous said...

ついたての向こうとこちらの結婚式?!
ちょっと考えられない風景ですが、若いカップルに幸あれ!
それにしても、そんなにお金がかかるのなら、相手がいても結婚できない人もいるのでしょうか?

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