Saturday, June 2

After Long Vacation

ひさしぶりのカブ~ル。


こんなんだったけかなぁ、と思うほどの、街にあふれる活気。色濃くなった市内の木々の緑。 マーケットにはますますいろいろなモノがあふれていて、行き交う車の数も多い。自転車も増えた。


街に響く金づちの音。
ちょっとした間にまた建物がニョキニョキ増えている。
このところ市内の治安も比較的安定に推移しているようだ。


宿舎の隣にあるバラックからの子どもの泣き声が懐かしい。
定期的なアザーンも、耳にうるさくない。いつもの音。
バラが咲き誇り、砂嵐が舞う季節でもある。



と同時にすっかり忘れていた諸々の制約。
夜8時半の定期無線点呼、宿舎での共同生活、やっぱり自由に動けない。
ブームに乗って万歩計を買ったいいものの、週末の引きこもり生活とは言え、1,500歩も行かないってやっぱりまずいよなぁ。
日が長くなって、いつもの時間に夕食を食べるには、何かまだ早いように感じる。

銘酒「三岳」は無事に搬入完了。
ここまで旅した焼酎はあるまいに。


生活の基盤はカブールの方こそにあるということは、自室に戻ってみてそう感じたのだけれど、
もう1年間も自分がここで働いていたことが不思議に思えてくる。
ゆっくり考える間もなく、勢いよく月日が流れていった感じそのものである。


日本での休暇を振り返って比較するに、どちらが自分の世界か分からない。
油断していると、足元をすくわれそうになる。

アフガンにいることが特別と言うわけではなくて、海外生活において、自分の生活基盤が日本からなくなっていた、という理解のほうが正しいように思える。
新しい発見や出会いもあったけれど、失ったもの、気付かない間に失っていたものもあった。

自分らしさって、仕事上の経験を省いたら、他に何を説明できるのかなぁ。
仕事人間なんて、あぁヤダヤダ。

単なる休みボケの妄想かと思いつつ、しばらくこの違和感を味わいながら、
明日からまた忙しくなりそうな、カブール生活の第2幕の始まりである。

写真:カブールの名峰「アスマイ山」と銘酒「三岳」を並べて。

1 comment:

Anonymous said...

スギタさん、
お帰りなさい!
(日本にいて、お帰りなさいはおかしい?!)
またカブールでの生活の始まりですね。

「仕事人間」、ステキじゃないですかぁ。
でも、1500歩はマズイですねぇ。

生活基盤がどこにあろうと、「スギタさん」という人間に変わりはないのですから、「働ける今」をぜひ楽しんで!

国に関係なく、「人のために貢献できる」お仕事は、この上もなく素晴らしいと私は思っています!

Archive