帰国した次の日に設定された母校(高校)での進路講話(「国際協力という仕事について」)に続き、翌日は長崎へ飛び、妹と合流して、幼馴染の結婚式に出席した。
バタバタの4日間を過ごし、ようやく休暇気分に浸れるかなと思いきや、たまの雨に打たれて、少し咽喉を痛め、熱も出てそのままダウン。おかげで外にも出られず、強制休暇と相成った。
講演の方は、2年生向けの進路講話ということで、国際協力を将来の職業の選択肢として、自分の今の仕事の紹介を織り交ぜつつ、写真を多用してイメージを膨らませることを目的に説明した。
成果のほうは、プレゼン後の質疑応答が盛り上がらなかったことが全体の場の雰囲気を表しているようなもので、まだまだ自分の実力不足を痛感。なかなかこの業界の目指す職業像を言い表すことは難しいと思いつつ、説明できないほうが、やっぱり悪い。それでも、講演後に質問にきた生徒や持参したアフガン絨毯やカルザイマントに興味を持った生徒もいて、また任意参加の生徒の保護者から既に卒業した子どもが国際協力に関心を持って大学で勉強中なんですが・・・と意外な問い合わせがあったり、 この業界を知ってもらうという点では、意味があったかなぁと思う。
今回の講演で、「何を説明したか」よりも、「何を伝えられたか」、「何を伝えられたか」よりも、「何を感じてもらえたか」。むー、生徒の感想が怖くもあり、楽しみでもあり・・・。
朝一番の飛行機で向かった長崎での結婚式は、ステンドガラスを通して差し込むやわらかい青を基調とした光に包まれた教会で行われ、グラバー園のふもとにあるホテルで行われた披露宴は、今どきでは珍しく110人以上が詰め掛ける大きなもので、会社の上役の挨拶から大学の友人の定番の?催しもあり、それはそれは盛大で、素敵なものだった。
28年来の幼馴染として拝命された友人代表挨拶も、大勢の参加者を前にかなり緊張してしまったが、アフガンで教えてもらったシルクロードに伝わる言い伝え「砂漠を旅する者は、目に見えるを判断して道を進んではならない。心の目で道で歩むのだ」をエピソードとして挨拶で引用した。
砂に囲まれた砂漠では、周りの景色・形を頼りに旅をしていると、風化によって景色が変化し、容易に歩むべく道を見失ってしまう。「2人が歩む新しい人生において、幾多の障害があったとしても、目先のものだけに囚われずに、2人で力を合わせて素敵な家庭を築いて欲しい」そんな願いを込めて。
新郎の彼とは誕生日が4日違いで、文字通りかなり小さな頃からの幼馴染であり、高校まで同じ学校であった。歳の近い妹を含めて3人でよく遊んだ頃や、高校を卒業してからのそれぞれの歩みを振り返り、自分自身の越し方行く末、いろいろ考えるきっかけとなった。まぁ夜行の飛行機はそれでなくとも感傷的になってしまうものだけど。ゆっくり考える間もないこの頃だったが、こんな感じで自分を見つめ直すきっかけが持てたのは幸いに感じた。
どうしても「自分だけが、なんで・・・」とすぐに感じずにはいられない時代風潮の中で、正面から問題にぶつかっていく姿勢に、どれだけ自分も頑張れるだろうか。
とは言いつつ、頑張りだけではカバーできないのも、現実。(決して歳のせいという訳ではない。)
一人の力でできることは限られていると、ようやく分かるようになったこの頃、うまく周りを巻き込んで、プラスのサイクルを生んでいければいいなと思う。
そんなこんなであっという間の年末である。
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